(1)ジャガイモ ナス科に属するイモ類。冷涼な気候で排水性の良い土地に適する。北欧では主食①分類・種類 加工特性が異なる数多くの品種が開発されている。デンプン含量が高く、蒸すと食味が良い男爵イモおよび粘質で煮崩れが少ないメークイーンが代表的である。②成分 炭水化物が主成分で17~18%含まれ、ほとんどがデンプンとして存在する。単糖類,二糖類は少なく、味が淡白で、穀類と比較しチアミンアスコルビン酸含量が高い。また,芽や皮の緑色部に中枢神経毒性を有する配糖体のソラニンが含まれている。←小学校でちょくちょく食中毒事件がおきています。③利用法 主に加工食品用、デンプン用および青果用に利用される。(2)サツマイモ ヒルガオ科に属するイモ類で、高温で排水性良い土地に適するが耐寒性はあまりない。 救荒作物としても利用される。①分類・種類 食用,食品加工用,デンプン・アルコール・飼料用に大別される。食用品種としてはベニアズマやベニコマチなどが知られている。②成分 主成分として炭水化物が31.5%含まれ,ほとんどがデンプンとして存在するがスクロース,フルクトース,グルコースなどの糖類も含まれる。ビタミンB1,Cが多く加熱処理を行っても,ジャガイモより損失が少ない。また食物繊維がイモ類の中でもっとも多く含まれる。③利用法 約4割が青果用,その他にデンプン原料,加工食品,アルコール原料用,飼料用として利用される。