4.種実類(1)クリ①分類・種類 日本栗、中国栗、西洋栗に分類されるる。日本栗の栽培種には100種以上の品種がある。②成分 水分を約60%含み、主成分は炭水化物(約37%)。炭水化物のうち約80%がデンプンによって構成されている。またスクロース、フルクトース、グルコースを含むため甘味を持つ。また黄色色素であるカロテノイド系色素(特にルテインを多く含む)を含むため,果肉は黄色を呈する。③利用法ⅰ)日本栗:煮物,きんとん,和菓子に利用 ⅱ)中国栗:焼栗(甘栗,天津甘栗)に利用ⅲ)西洋栗:洋菓子に利用(2)クルミ①分類・種類 自然に自生しているものと栽培種に大別される。前者は小粒で殻が厚く割れにくく、オニグルミやヒメグルミが知られている。後者は大粒で殻が薄く割れやすいペルシヤグルミが知られる。②成分 水分は約3%と少ない。主成分は約69%含まれる脂質でリノール酸やα-リノレン酸が主な構成脂肪酸である。タンパク質は約14%含まれる。③利用法 実として高級和菓子・洋菓子、パンに利用され、またクルミ油として食用油、香油、化粧用などに利用される。(3)カシューナッツ ウルシ科に属する種実類で,白色でまがたま状の種子を食用とする。①分類・種類 原産地はブラジルである。その他にインド、タンザニアでも多く栽培されている常緑高木である。②成分 主成分は,脂質(47.6%)で、その主構成脂肪酸はオレイン酸(59.8%),リノール酸(17.5%)である。タンパク質は約19.8%含まれている。③利用法 炒って食塩で味付けしたものをナッツとして食用、菓子材料とする。