キノコ類は糸状菌類に属する担子菌や子嚢菌が作る大きな子実体(胞子を作る生殖器官)を食用とする食品の分類である。(1)シイタケ①分類・種類 春と秋にブナ、クヌギ、ナラ等の広葉樹の枯れ木に生育するが、現在はほだ木により一年中栽培される。収穫時期により2種類に分類される。冬~秋に栽培されたものをドンコ(傘が開く前の肉厚のもの)、春~秋にかけて栽培されるものをコウシン(傘が開いたもの)と呼ぶ。②成分 炭水化物が4.9%であり、そのうちの約80%が食物繊維である。またプロビタミンD2であるエルゴステロールが多く含まれ、抗腫瘍効果があるレンチナンが含まれる。干しシイタケでは、特有の香気成分としてレンチオニンが含まれ、旨味成分として5’-グアニル酸が含まれる。③利用法 生シイタケは、焼き物、炒め物、天ぷらなど、干しシイタケはスープ、煮物などに利用される。(2)マツタケ①分類・種類 主に日本、中国、朝鮮半島に分布する。②成分 特有の香気成分として桂皮酸メチルとマツタケオールが含まれ抗腫瘍成分としてレクチンが含まれる。③利用法 土瓶蒸し、吸い物、焼き物など日本料理に利用される。